おたふく風邪「夏にかけても」流行…国立感染研
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の流行が続いている。
国立感染症研究所のまとめで6月20~26日に、全国約3000の小児科から報告のあった患者数は、1か所当たり1・13人で、過去10年の同時期では2010年(1・5人)に次ぐ高さ。感染研は「夏にかけても流行が続く」と予想している。
感染研によると、昨年5月中旬から患者が増え始めた。今年1~6月の合計患者数は約6万9000人。1か所当たりの患者数上位は宮崎県(3・03人)、佐賀県(2・91人)、山形県(2・23人)。
おたふく風邪は治った後も難聴が残ることがある。川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「子どもの難聴を避けるためにもワクチンの接種が勧められる」と話している。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) – 学校で予防すべき感染症シリーズ
流行性耳下腺炎は、耳下腺などの唾液腺が急に腫れてくることを特徴とする疾患で、「おたふくかぜ」ともいわれます。おたふくかぜは、無菌性髄膜炎*を併発したり、永続的な難聴の原因にもなるので、注意が必要です。成人では、精巣炎や卵巣炎などの合併症を併発することがあります。春から夏にかけて幼児から学童に多くみられ、保育所、幼稚園、小学校での流行が多くなります。
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