食物アレルギー 新しい治療法に注目集まる
出典:NHK NEWS WEB – 食物アレルギー 新しい治療法に注目集まる
- 20日は、日本アレルギー協会が定めた「アレルギーの日」。
- 子どもに多い食物アレルギーでは、専門の医師の指導の下で行う新しい治療法「経口免疫療法」が注目。
- 食物アレルギーは、アレルギーのある食べ物を食べたときに発症し、湿疹やおう吐、それに呼吸困難などを引き起こして、最悪の場合は、死亡することもあります。患者数は、1歳未満の子どもの10人に1人に上る。
- 「経口免疫療法」は、子どもがアレルギー反応を起こさない量を見極めたうえで、症状に合わせて1グラムに満たないようなわずかな量を毎日決まった時間に食べさせ、定期的に検査で耐性が付いたかどうか確認しながら、食べる量を徐々に増やしていき、耐性を身につけさせる新しい治療法。
- 子どもが誤って耐性を超える量を口にすると、激しいアレルギー反応を起こしてしまうため、必ず専門知識を持った医師の指導の下で行なわなければなりません。
- 全国の医療機関のうち、およそ100施設でこの治療を行っている。
- インターネットのさまざまな情報をうのみにして、誤った対応をしてしまう保護者も多いので、専門の医療機関を受診するよう呼びかけるとともに、かかりつけ医と連携して、適切な治療に結びつける仕組みを作る必要がある。
- ある15歳のアレルギー患者は、生後3か月の時に卵や肉、魚など、さまざまな食べ物のアレルギーがあると診断され、アレルギーのある食材を避けていたが、目を離したすきに、子どもが自分で口に入れてしまうなどしてたびたびショック状態に陥り、呼吸困難になって救急車で搬送されたこともありました。現在は経口免疫療法を受けて、食べられるものが徐々に増えてきているということです。
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