水道水フロリデーション – 歯・口腔の健康シリーズ
水道水フロリデーションとは、むし歯を予防するために飲料水中のフッ化物濃度を歯のフッ素症の流行がなくむし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整するという自然を模倣した方法です。現状のむし歯有病状況を半分以下にするという効果が確認されており、安全性と効果については専門機関が保証しています。
水道水フロリデーションの効果
1945年に、米国において世界ではじめての水道水フロリデーションが開始されました。フッ化物が不足した水道水に1ppmの濃度までフッ化物を添加し、10年後には、永久歯のむし歯を約50~70%予防するという結果があらためて確認されました。
水道水フロリデーションの前後および天然フロリデーション地区における平均虫歯数
水道水フロリデーションの3つの方法
- 天然の適正濃度水源をそのまま利用する。
- 天然のフッ化物濃度が不足している場合、適正濃度までフッ化物を追加して調整する。
- 天然のフッ化物濃度が高すぎる場合、適正濃度までフッ化物を除去して調整する。
水道水フロリデーションの安全性および効果については、世界保健機関(WHO)米国疾病コントロール・予防センター(CDC)および世界中の各国歯科医師会など、国際的あるいは国家的な専門機関が保証しており、その普及を支持しています。
水道水フロリデーションの普及
水道水フロリデーションは、米国内はもとよりオーストラリア・ブラジル・英国など多くの国々や地域に導入されるようになりました。世界的にみると61カ国、3億5,600万人が水道水フロリデーションからの利益を受けていると見積もられています。日本においては、京都市山科地区、三重県朝日町の他、沖縄県でも水道水フロリデーションが試験研究として行われました。
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