<東京都>発達・知的障害のある小学生と一緒に 公式大会スタート
十日に東京都内で開かれた千代田区陸上競技選手権大会で、知的障害や発達障害のある小学生が、健常児と競い合った。
同大会は東京陸上競技協会の公認大会で、記録は公認記録となる。こうした公式大会に知的、発達障害の児童が出場するのは、障害児も含めて陸上を指導するNPO法人「シオヤ・レクリエーション・クラブ(SRC)」(千葉市)によると、都内初という。 (松村裕子)
SRCによると、知的、発達障害の子どもの公式大会出場は、コースを外れたり大幅に時間がかかったりする懸念が主催者側にある。徐々に門戸が広がり、都内では中学生以上に出場を認めるケースも出てきた。ただ、記録が公認されないオープン参加とされたり、健常者とは別枠で競技する場合もあるという。
十日の大会に出場したのは、SRCで練習する障害児で知的障害一人、発達障害四人。いずれも公式大会は初出場だった。このほか視覚障害の二人も伴走者とともに参加した。
知的障害で、小学生男子百メートルに出場した六年石川陽向(ひなた)君(11)=中央区=は、六人で競った組で五位だった。「走るのは好き。初めてのことばかりで緊張した」と話した。
同じ組で六位となった四年前田航希(こうき)君(9つ)=千葉市若葉区=は、筋肉の発達が小学一年生程度という発達障害。「みんな速くてすごいな。一人ぐらいは抜きたかった」と悔しそうだった。
大会では千代田区在住・在学者らだけでなく、SRCメンバーも出場を認められた。主催者側の配慮で、コーチがスタート地点まで付き添って指示を出すなどし、石川君らはコースを外れずに完走した。塩家吹雪理事長は「健常者と一緒に走ることが励みになる。障害児が出場できる大会を増やしたい」と話した。
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