<福井県>アレルギー児の不安解消 県、栄養士会とレシピ集
食物アレルギーの子どもに安全で満足度の高い食事を提供しようと、県は県栄養士会と協力し、アレルギー対応のレシピ集を作成した。
見た目・栄養同様に
アレルギー児はメニューが違ったり、別テーブルで食べてもらったりすることで疎外感を抱く子どももいるため、普通の献立と見た目の色合いも栄養量も変わらないように配慮した。(中田智香子)県栄養士会が昨年9月に行ったアンケートによると、県内の保育所や認定こども園229施設で、食物アレルギーを持つ0~5歳児の割合は4・3%。9割近くの施設がアレルギーの原因食品を別の食材に置き換えた献立で対応しているが、友だちと違う食事をすることによる不安感、献立作成や調理にかかる手間、子どもの栄養の偏りなどが問題だった。
大野市篠座のいなやま保育園でもアレルギー児は最近増えているといい、3月現在で0~5歳児120人のうち7人が該当する。同園の栄養士倉田郁代さんは「物心がつけば、食事の見た目の違いも気にするようになる。なるべく同じものを食べさせてあげたい」と言う。
レシピ集には40種類を掲載した。例えば「肉団子スープ」を中心とする献立では、アレルギー用として、豚ひき肉をイワシのすり身に替え、卵を除去するなどした「いわしのつみれ汁」を紹介。サラダの枝豆はグリンピースに替え、見た目の違いを最小限に抑えた。たんぱく質やカルシウムなどの栄養量も損なわないので、全員分をアレルギー用献立で用意し、個別に対応する負担を減らすこともできる。
編集に携わった県栄養士会の加藤みえ子副会長は「アレルギーにまつわる不安を解消することで、健やかな成長に役立ててほしい」と話す。A4判114ページ。県内の各保育所や幼稚園に配布し、約60か所でレシピ集に基づいた研修会も実施する。家庭向けに、県の結婚・妊娠出産・子育て支援サイト「ふくいエンゼルねっとプラス」(http://angelnet.pref.fukui.lg.jp/)でも公開している。
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