<大分県> 大分っ子なぜ「太め」肥満児割合、全学年で全国平均以上
大分県県教委「分析できず」
県内の子どもの肥満傾向が、全国平均より高く推移していることが、2015年度学校保健統計調査(速報値、抽出調査)で分かった。文部科学省が幼稚園児から高校3年生を対象に調査した。記録が残る06年度以降の調査でも同じ傾向が出ているが「なぜ大分が全国平均より高めなのか分析できていない」と県教委。食生活・食習慣が影響しているとみており、家庭を巻き込んだ改善に取り組む。
食生活改善呼び掛け
調査によると、身長別の標準体重から算出した「肥満傾向児」の割合が全国平均より低かったのは、8歳男子と幼稚園女子。これ以外は全国平均より高かった。男子は9~17歳、女子は9~14歳と16歳で肥満傾向児の割合が10%を超えた。
男女合わせると、全学年で全国平均を上回った。特に13、14歳は47都道府県の中で最も割合が高かった。
県教委体育保健課によると、肥満を招く食習慣は▽好きな物だけ食べる▽朝食を取らない▽夜遅い時間に食べる―など。同課は「塾から帰って午後9、10時に食事をしたり、家族で食卓を囲まず1人で食べたりする子が増えているようだ」とし、学校での食育に加え、家族で食卓を囲むなど家庭を巻き込んだ食生活の改善を呼び掛ける。
県健康づくり支援課によると、肥満傾向が全国平均よりも高い状態は大人になっても続いている。全年代が対象の国民健康栄養調査(12年度、抽出調査)では、県民の平均BMI(体格指数)は男性が24・0(全国23・6)で全国ワースト13位、女性が23・1(同22・5)で全国ワースト9位だった。
40~74歳の医療保険加入者が対象の特定健診(10年度)の結果でも、BMI25以上で「肥満」とされる人の割合は男女とも全年代で全国平均より高かった。20歳の時に比べて10キロ以上体重が増えた人は30・5%(全国26・8%)だった。
同課は「子どもの時の肥満が成人期に持ち越されるという研究データもある。生活習慣が形成される子どもの時に、食生活や運動習慣を改善する方が生活習慣病の予防に効果的だ」としている。
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