<大阪府> 就学中―社会切れ目なく 発達障害者への就労支援
入学直後から用意
エンカレッジの窪貴志社長(39)は、障害者雇用の支援会社で働いていたとき、発達障害の特性がある学生への支援が手薄と実感。担任制度がない大学などでは個別支援が行き届きにくいためだ。
一方で発達障害のある学生は増加の一途。日本学生支援機構の調べでは、診断書がある人だけで2014年度は2722人と09年の約5倍になった。
窪社長は「就職活動の前後でせっぱ詰まらない仕組みが必要」と13年に起業。コミュニケーションや自己理解をテーマにした連続講座を、入学直後から受講できるようにした。利用者は増加傾向で、15年度は40人余りだったが、16年度はすでに50人を超えた。
卒業後も対応する施設をこれまでに大阪と京都で計4カ所開設。「切れ目のない支援体制」を構築してきた。
社会人になってから発達障害と診断された人にとっても“駆け込み寺”の役目を果たしている。10回以上の離職後、広汎性発達障害と分かり3月から通う染谷昌輝さん(40)は「心も体も軽くなった感じだ」と喜ぶ。
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