発達障害者、災害時手帳の活用進む イラストで会話、避難生活を円滑に
出典:福井新聞ONLINE – 発達障害者、災害時手帳の活用進む イラストで会話、避難生活を円滑に
環境の変化や言葉でのコミュニケーションが苦手で、こだわりが強いといった特性がある発達障害者。大規模災害時に避難所を気軽に利用できず、孤立してしまう問題が起きている。発達障害への理解を促し、円滑な避難生活が送れるように福井県内の支援団体(にこにこクラブ SUNFISH)が作成した災害時手帳の普及が進んでいる。
- 発達障害のある人は見通しが立たないことや、いつもと違うことが苦手。災害時は不安がより強まりやすい。
- 2016年の熊本地震では発達障害者やその家族の多くが避難所に行くのをためらい、車中泊を余儀なくされた。
- 18年の西日本豪雨でも、知らない環境の避難所を嫌がったり、生活環境が変わることでストレスを抱えたりといった事例が報告されている。
- にこにこクラブ SUNFISHは17年度、主に発達障害や自閉症の人向けの災害時手帳「らいと」を作成。
- 災害時にしてほしい配慮や自身が服用している薬を書き込むほか、避難所でのやりとりが円滑に進むよう「こわいです」「トイレ」「おにぎり」などのイラストを指さし、会話できるページを設けたのが特徴。
- 発達障害の人は耳で聞く言葉より、目で見る絵や文字が頭に入りやすいからだ。
[adrotate group=”7″]
[adrotate group=”8″]