<滋賀県>いじめ相談「こころの先生」に 滋賀、保健室2人態勢拡大
出典:京都新聞 – いじめ相談「こころの先生」に 滋賀、保健室2人態勢拡大
- 大津市は2017年度、子どもたちがいじめなどの相談を気軽にできるよう、小中学校の保健室で養護教諭らの2人配置校を大幅に増やす。
- 子どもたちに身近な保健室の教諭らを「こころとからだの先生」と位置付け、さまざまな相談を受けられる環境を充実させる。
- 養護教諭らを「こころの先生」として認定する研修制度も設ける。
- 養護教諭は、「『学習の評価をしない』『ありのままを受け入れてくれる先生』と生徒からの信頼は高く、身近で相談しやすい」と評価され、市としても重視している。
- 保健室に常駐する養護教諭は、大規模校などでは県が2人目を嘱託職員として配置している。2013年度以降、市は県が配置しない学校にも、2人目の保健室の先生として養護教諭免許を持つ臨時職員を8校(小学校3校、中学5校)に独自配置してきた。
- 市は独自の相談窓口を設けたり、スクールカウンセラーを派遣したりと相談態勢を強化しているが、昨年の調査では「いじめを受けた」と答えた子どもの3割が誰にも相談していないことが判明。子どもが相談したくても、養護教諭1人の学校では保健室が不在となることも多いことから、2人目の配置を大幅に増やすことにした。
- 17年度は、養護教諭免許を持つ人を、嘱託職員として21人採用、看護師免許所持者も臨時職員として10人採用する。
- 市内の小学校37校中26校で、中学校18校中17校で2人態勢となる見通し。
- 養護教諭らの「心の相談を受ける力」を高めるため、相談ノウハウなどを学ぶ連続講座を新たに開く。受講した教諭らには「こころの先生認定証」を交付し、身近な相談窓口として子どもたちに知ってもらうよう取り組む。
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