<新潟県>【健康栄養学科】平成28年度 子ども体験・ボランティア活動推進事業「子どもわくわくランドキッチンサイエンス ~たまごのふしぎ・マヨネーズ&メレンゲクッキーを作ろう!!~」参加報告
8月6日(土)に、小針青山公民館で開催された「子どもわくわくランド キッチンサイエンス」に健康栄養学科 4 年生7 名(上野 瞳、西山 裕美、金森千佳、村松優衣、荒木美寿々、荒木美穂、布施千里)がボランティアスタッフとして参加しましたのでご報告いたします。
子どもわくわくランドキッチンサイエンス 実施概要
日時:平成 28 年 8 月 6 日(土)
対象:小学3~6年年生
主催:小針青山公民館
講師:竹内瑞希先生(舞平クリニック・片桐記念クリニック 管理栄養士)
趣旨:普段の家庭生活や学校生活ではできない科学実験や工作教室・調理実習等、様々な体験活動を行い、創造力豊かな子どもの育成および科学を学ぶ面白さや科学への興味を育む。
ねらい:「台所の科学」をテーマに、手作りの卵の特性(熱凝固性・乳化性・起泡性)を学ぶ。
・卵黄はマヨネーズ作り(乳化性)に使い、卵白はメレンゲクッキー(気泡性)を作る。ゆで卵(熱凝固性)とマヨネーズでたまごサンドを作る。
・マヨネーズは簡単に手作りできることや、自分で作ることにより、油がどのくらい使われているかを知る。
熱凝固性
ゆで卵を使って学びました。ゆで時間の異なるゆで卵を半分に切り、それぞれどのように固まっているか確認しました。黄身は 70℃から、白身は 80℃から凝固が始まります。その性質を利用したものが温泉卵です。これで、温泉卵の外側の白身がトロトロで、黄身が固まっているのかという疑問が解決しました。その後、子どもは、自分たちで作ったゆで卵と手作りマヨネーズで、タマゴサンドを作りました。
乳化性
乳化性は、マヨネーズ作りを通して学びました。まず子どもたちから上がった声が「マヨネーズって作れるの!?」でした。マヨネーズの材料当てクイズでは苦戦していましたが、味やにおいなどを思い出して一生懸命に何が使われているか考えていました。その後、答え合わせと共に、「マヨネーズの油とお酢はなぜ混ざるのか?」「マヨネーズにはどのくらいの油が入っているのか?」という実験を行いました。目で見て分かるように説明したことで、子どもたちからは、「卵の力で混ざるんだ!」「こんなに油が入ってるんだ!」など驚きの声が上がりました。
起泡性
起泡性は、メレンゲの泡立て実験を通して学びました。砂糖を加えることで、メレンゲの泡は安定しますが、砂糖の加え方を変えると、メレンゲはどのような状態になるのかという実験です。少し泡立ててから砂糖を数回に分けて加える方法と砂糖を最初から一度に加える方法で実験しました。泡立ては健康栄養学科の学生 2 名が代表で行いましたが、一生懸命泡立てる学生に、子供たちは「頑張れー!!」と声援を送ってくれると共に、どちらが泡立つのか真剣な眼差しで見ていました。子どもたちは、大学生が泡立てている様子を見て、砂糖を最初から一度に加えると、粘りが出てしまい、泡立ないこと、少し泡立ててから砂糖を数回に分けて加えると、メレンゲ(卵白を泡立てたもの)は、ピンと角が立ち、綺麗に泡立つことがわかり、「へ~、面白い!」と感動していました。
以下は、参加した学生の感想です。
今回の子どもわくわくランドキッチンサイエンスでは、子どもたちは実験を通して卵の特性 (熱凝固性・乳化性・起泡性)について学ぶことができました。卵の特性を知らないと、調理の失敗につながります。特性を知り、コツを理解することにより、成功率はぐんと上がります。子どもたちは今回の体験を通してたくさんの発見をし、調理は科学であるということや、科学を学ぶ面白さを感じたのではないかと思いました。 自分たちで作ったタマゴサンドとメレンゲクッキーをおいしそうに食べる姿は、達成感に溢れていました。
また、ボランティアをさせていただいた私たち学生も、講師の竹内先生の子どもたちへの話し方や教材の作り方など、とても勉強になりました。例えば、卵の性質を説明においては、卵の性質という目に見えない内容を、目で見て楽しく学べるよう、絵や模型などを作る等工夫をされていました。
以前の研修会でも、「栄養素等は目に見えないので、教える時には見えるようにして教えることが大切!!」と言われたことを思い出し、竹内先生は、まさしくこれを実践している!と感動しました。
今回のボランティアは、近い将来、管理栄養士として働く私たちにとって、とても刺激的でよい学習になりました。このような機会を与えてくださった関係の方々に心より、御礼申し上げます。 ありがとうございました。
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