<茨城県>水戸市 青パパイア 栄養満点の「野菜」新名物に
水戸市内の農家14人が、「水戸パパイヤ栽培研究会」を組織し、青パパイアの生産・販売に取り組んでいる。一般的なフルーツのパパイアを熟す前に収穫したもの。県内ではあまりなじみがないが、沖縄や東南アジアなどでは野菜として親しまれているという。
深谷清正会長(66)=水戸市鯉淵町=が2010年、知人から「沖縄より寒い水戸でも育てられる」と苗をもらったことがきっかけ。実の収穫に成功し、農家仲間に声をかけた。安定的な生産を目指すため、市の農業技術センターにも相談して研究会を結成。「休遊地があるので活用したい」という仲間が増えた。
収穫の時期は9〜11月で今が旬。苦みや甘みはなく、ほんのりとフルーツの香りがする。深谷会長のお気に入りはサラダだ。細く刻んでマヨネーズや好みのドレッシングをつけて食べる。「栄養をとるには生が一番。しゃきしゃきとした食感も楽しめる」と薦める。研究会によると、たんぱく質、糖質、脂質を分解する酵素が豊富で、ワインの7・5倍のポリフェノールなど健康に良い成分が含まれているという。
目指すは「水戸の新名物」。知名度アップのために「通年でのアピールが必要」(深谷会長)と考える。つけると肉が軟らかくなるペーストを2年前に開発し、老人福祉施設の給食に利用してもらっている。今年は笠間市の製菓会社と協力して「パパイヤあまなっとう」を作った。25日の「水戸まちなかフェスティバル」で販売予定だ。
生の青パパイアは水戸ドライブイン(同市加倉井町宿後)やJA直売所で1個350円前後で販売されている。【玉腰美那子】
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