<鳥取県>性感染症に注意を 鳥取県、10―20代の啓発強化
治療を放置すると男女ともに不妊の原因にもなり得る性感染症は、鳥取県でも幅広い年代で発生している。県は7~9月を予防キャンペーン期間に設定。10代など特に若者の行動範囲が通常より広がる夏休みの機会を捉え、啓発と無料検査の周知に力を入れている。
性感染症は性的接触によって感染する病気の総称。性的クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、梅毒、エイズなどがある。症状はさまざまだが、目立った症状がないものがあり、知らないうちに感染を広めてしまう場合がある。
治療しないまま放置することで、男女とも不妊の原因になることも。女性の流産や男性の睾丸(こうがん)炎、前立腺炎につながることがあり、かかったことに気づかずにいるのは危険だ。
特にこの時季に県が啓発を強める対象が、夏休みに入る学生が多い10~20代の若者世代。大人の目の届かない自由な時間が増え、イベントも多数開かれて活動範囲が広がる。
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県がまとめた県内の性感染症の発生状況は、年度によって増減の幅が大きいが、県健康政策課は「横ばいか、減っていないという印象。現状よりどんどん減らしていきたいというのが絶対の目標」と改善を目指す。県は、学校や図書館などに性感染症の発生動向を掲示、学校祭で保健所ブースを設けるなどして啓発に取り組んでいる。
県内の保健所で無料、匿名で受けることができる性感染症検査は、近年は希望のあった学校祭に出向いて出張検査も行っている。毎年実績があるため「機会があれば受けたい不安のある子がいるということ」(同課)とし、今年も行う予定だ。(中西理恵)
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